「子供の手をはなす」

都内のある有名私立大学附属小学校の話ですが、この小学校は入学式の次の日から一人での登校を生徒に義務付けていることでも有名です。つい先日まで幼稚園児だった6歳の子供が都心から1時間以上かけて通う。携帯も持ってはいけません。初日は親はとても不安でしょう。ちゃんと学校にたどり着けるか、途中で電車が止まったら携帯もないのにどうするんだろう等。でも子供はもともと自分の力で問題を解決する能力を持っているんです。親がついていかなくても、親がいないからこそいろんなことに子供なりに注意を払い安全に登校しようと思う。途中で何か問題があっても携帯がないから自分でなんとかしよう、自分だけでどうしようもない時は近くにいる周りの人に聞いて解決しようと子供は考えます。小さいことですが一人で何かができた、問題を解決できたという達成感が子供の自身となり、また次の事にチャレンジしようという意欲につながります。そういう事を目の当たりにすると、子供の手を上手に離すことは大切だなと実感させられます。親がいつまでも手を離さないと子供はいつまでも親を頼り、自分で問題を解決しようという気持ちが育ちません。親の思いがかえって子供の問題解決能力に蓋をすることになってしまうのかもしれません。

  学習でも同じことが言えます。ピグマリオンメソッドでは講師が生徒に問題の解き方(解法のテクニック)を教えることはしません。子供の考える力を育てるためです。解法を教えると子供はその解き方でしか問題を解決できなくなってしまいます。問題の本質を自分なりに考えて理解できていないので問題が違う視点で出されると全く解けなってしまうのです。子供自身の気づきを大切にし、子供自らが考えて解答できるように講師が上手に言葉かけをし、子供自身が試行錯誤をし解法を見つけることが大切だと私たちは考えています。一つ一つの小さな積み重ねが子供の大きな自信と意欲、問題解決能力を育てると考えています。ピグマリオンメソッドで学習した子供たちが灘中をはじめとする難関校に合格できるのはどんな問題でも自分で解決できるという自信があり、問題を解決する楽しみを小さい頃から知っているからではないかと思います。その力は受験といった限られた世界だけでなく、将来世の中に出てどんな問題にぶつかってもその問題を直視し、正しく認識し、あの手この手で自ら解決していく原動力につながっていくのではないでしょうか。